バイロンベイでオーガニック生活

オーストラリアのオーガニックな町、バイロンベイでの生活を紹介します

バイロンベイのヨガ事情

それなりに人生重ねていると、芸は身を助くという言葉が身にしみる経験だって1つや2つ出てきますよね。

こんにちは、「人生詰んだ」と思うたびに思わぬ特技で生き延びてきた旅人エリーです。技能は人種も国籍も超える。

さて、前々回の記事で、バイロンベイにはヨギー(ヨガする人)も多いと書きました。

今はもうニューヨークに戻ってしまいましたが、元ルームメイトもバリで10年修行し、講師でもあるヨギーでしたし、同僚にもヨガ10年選手がいます。

そのうちの1人に、なぜバイロンベイに修行にくるのか聞いてみると、すごい先生とスクールが充実しているから、ということでした。

そりゃそうですよね。

インストラクターが学びに来るような、すごい先生たちが集まる理由は、やはりバイロンベイの環境が大きいようですようです。

バイロンベイにはチェーン店がありません。

元々、自然と共に生きることを大切にしている人々が集まって大きくなった町だそうで、それゆえに、お店には採れたての野菜やハーブ、オーガニック食品が溢れ、ベジタリアン食品も充実し、カフェも食堂もナチュラルで人と人、人と自然の距離が近い空間ばかりです。
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しかも、おしゃれ。
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そして何より、自然の力がものすごく強い場所でもあります。

そんな町に住むからには、わたしもヨガを学びたい!でも、本格的に習うには、お金と時間がね...。

そう思っていた矢先、わたしの施術を受けに来てくれた女性が、こちらもバリで10年以上修行を積んだヨギーニと判明。しかも本職のインストラクターで、ご近所さんです。

彼女が、整体をする代わりに、一対一でヨガを教えてくれることになりました。

バイロンベイは、この手の引き寄せが本当に多いです。え、もう聞いた?
それは失礼しました。

彼女のレッスンは、一言で言うと、スパルタクスのそれです。

体で流れを覚えるまで何度も繰り返させ、覚えたら、毎日(太陽礼拝に至っては計20回)家でするように言うのです。

1日目は、本気で続かないかも、と思いました。

次の日は当たり前のうように筋肉痛でした。

でも不思議ですよね。
できるようになるんですよ、毎日続けていれば、3日目くらいで。

そして、習慣というものは、初めてしまえば慣性の法則のように、なんとなく続いていくもののようです。

今では、完全に1日の習慣の一部になってしまいました。

ヨガの影響で、明らかにウエストは締まるし、ヒップの位置は上がってきました。

そして、集中力が上がったためでしょうか?

英語の勉強もはかどります。

先生のスパルタクスなレッスンで新しいポーズが追加され、その度に顔がホラー映画の女優さんになっていますが(絶対に男性には見せられません。トラウマを植え付ける結果になるでしょう)、こちらにいるうちに、学べるだけ学び切るつもりです。

この学びは、一生自分の財産になる気がしています。

こうして、いざという時の切り札が追加されていくのですね。


さて、今回は整体技術で望む結果を手にしました。今までも、整体のおかげで食料を手にしたり、町までの切符を手にしたり、職難の最中(さなか)仕事を手にしたりと、助けられてきました(すべて海外での出来事です)。

ですが、わたしが今までで一番、助けられたと思った芸は、ずばり、演技力です。

あわや日本を出られなくなりそうだった時。恥や外聞をちょっとわきに置き、二の腕の筋肉をすぼめ、黒帯は隠し、か弱く、儚げな女性になりきりましたよ。

人間、いざという時身を助けるのは、芸と、度胸と、愛嬌なのだーー涙を浮かべて助けてくれた男性にお礼を言いながら、そんな確信を得たときから、世界のどこででも住める気がしている、旅人エリーでした。